年が明けての報告となりましたが、身体脳開拓講座(12/26~27)の報告です!

今回のテーマは【脱力】と【軸】。

軸という言葉は説明時にはあまり使いませんでしたが、脱力をすることによって生まれる軸というものがあります。受講者の方々はまず感覚の変化があったと思います。

 

脱力ができない人の体には共通点があります。ひとつは体幹が弱い事。なので少しでしたが体幹トレーニング。姿勢が大事。体幹の姿勢だけでなく足の置き方・手の付き方まで細かく指導していきました。

 

後半は「頭」(頭の重さを感じる、頭を中心に動く・動かされる)のワーク。

重たい頭の重さから少しだけでも解放できた身体は、重力を感じ、いつもより足の裏で立っている心地を感じ、身軽になったような気がしたと思います。

途中途中で何度か「今、身体の感覚どうですか?」と自分の身体を“感じる”ための時間もとるようにしました。

・・・私はいつも自分の身体がどう感じているかを観察・分析するのですが、普通の人はあまりそういうことをしないみたいなんですよね。でも「感じる感性」は大切なことだと思うのです。

 

私の講座では私が日頃大切にしていることを行っています。

・身体の観察、身体への興味

・感覚に意識を向けて研ぎ澄ます

・整っている場所の理解と感覚

・日常生活にも有益な普段動かさない場所のトレーニング

・からだで遊ぶ

これらを90~120分の中でなるべくわかりやすく解説するように心がけつつ、私がもちろんリードしますが参加者の皆さんの解釈に自由度も持たせつつ行ったつもりです。

今回も参加者の皆さんの「え!」「へっ?!」「あわわわ」を引き出し(笑)、楽しみながら新たな気づきを得ていただけていたらうれしいです。

 

 

講座のあと、参加してくれた女の子のお母さんからメールをいただきました。

……………

昨日はA(お子さん)、帰ってからいろんな動きみせてくれました。

少ししか見れなかったけれど、みやさんの動きを見ているだけで気持ちよくて自分の身体のほうから「動きたい」っていってくるのを感じて、改めてみやさんすごいって感じました。

いま、関わりのあるダンサーの方がいて彼女はとても素晴らしいダンサーなんだけれど、それと教えるというのはまた別の世界なのかもしれないなと感じてます。

みやさんはダンサーとしてもだけれど、教育者としても、なんか、いいなあと直観していて。

なんか、いいなあという感じを最近大切にしているので、きっとみやさんには何かあるのだろうなと思っています。

……………

このメールを受け取った時、本当にじーんときて、しばし時を忘れました。愛の告白を受けたときのような温かい気持ちになりました。彼女の、我が子への愛情と、日頃関心を持っていることの深さが感じられて。

 

人と関わること、コミュニケーションをとることの感動は、こういうところにあると私は思います。

親子や家族で参加された初めての方、リピーターの方、私の踊りのファンだという方、私のレッスンをもっと受けたいからというダンサーの方、突然時間が出来たからと直前に申し込まれた方、、

目的も年齢も体型も多種多様な人が集う場所。

なかなかこういう場が少なくなっていますよね。変化を嫌う、予測できないことを嫌う人が増えているのかな。

そしてコミュニケーションをとることができない人が多い。ここでいうコミュニケーションというのは、相手に自分を【伝える】ことと、相手を【受け取ってあげる】こと。角が立つやり方ではなく、なるべく丸みを帯びた、優しい気持ちのやりとりを。

でもとりたいけれど分からない、という人がほとんどだと思います。これは私自身が一番に抱えていたことでもありコンプレックスだったことです。幼少期から(今もなお、ですが)、ずっとその課題をクリアしたいと生きてきました。

私はこれからの社会で生きていくためにより必要になってくる能力はこういう部分ではないかと感じています。だからこそ伝えたいし興味を持ってほしい。

すべての物事は学ぶことから。

良いものを見て、自分でもやってみて、人のやり方を見て、自分にも生かして、、そしてそれを繰り返すこと。試すことを恐れず、行動に移せる人が増えてほしい。

 

私のやっているワークはすべて、自分の身体を通して感じ・考え・仮説と検証を重ねて得たエッセンスを凝縮させています。

 

私が世の中の人々に伝えたいことは本当にたくさんあります。

だから一歩ずつ、少しずつ、やっていこうと思います。