この間、私が大の信頼を寄せている理学療法士の唐澤先生に相談に行った時のこと。

左の脛骨骨折の手術、ボルトを抜く手術の傷口をぐりぐり押すと、脛骨面をななめに走る筋膜を感じた。

びりびりびり〜
ぺりぺりぺり〜って癒着が剥がれるのが分かった。

傷口を触る、押すって自分では怖くてできなかった。でも唐澤先生に容赦無くぐりぐりされて(ゴッドハンドだから柔らかく、なのだが)、「マジかぁ!」ってなった(笑)

恐怖心と驚きと痛みとがあったけれど、薄〜い筋膜が剥がれる気持ち良さにも似た新しい感覚。

ケアは自分でもやっていたけれど、深い感覚とイメージがついて、少し変化させた。でもこんな身体になるまで怠っていたから身体にゴメンね〜と言いながらやっている。

手術後の傷跡も、しっかりと触って癒着を剥がしてあげないといけないのだ。

マッサージは指や踵やテニスボールで。
指は繊細な力加減ができる。
踵はやりながら身体能力が上がる。
テニスボールは一番疲れない。

でも筋肉の感覚、筋膜の存在を体感できるって、怪我したからこそであって、普通は出来ないだろうからなんか得した気分になる。

怪我をすると身体は進化する。生命危機に瀕すると身体はなにかを発動させるのではという気がしている。私は自分の身体の感覚をより感じられるようになったし、人の身体の繋がりも感じたり見えるようになった。

身体はどこも連結している。どこかが引っ張られれば付随して動くもの。ただそれが複雑だったり、深部で意外な場所に繋がっていたりする。太ももをほぐしてたら鎖骨の深部、肩のインナーマッスルが緩んできたりね。

そういうのを感じるとき、身体ってなんて不思議で面白いんだろう!って感動する。そして「今日はいつもより大きく動けるかも!」って練習が楽しみになる。

しかしながら、知らないことは知らないし、視点が違うと何も見てないと同然くらいになる私なので、もうひとつ唐澤さんに言われた衝撃だったこと。

「左の足首の靭帯、ゆるゆる」やって(笑)

知らずに数年過ごしてきたからそこは新たな視点ができた程度でそんなに気にしてないけど。靭帯が機能しないのなら意識を強めまわりの筋肉でカバーすれば良いのだ。注意の向け方と解決策が見えて良かったー。

最近、夏の疲れが内臓にきてるのか、内臓機能低下で筋肉疲労がなんとなくいつもと違う私の身体。舞台本番前。しっかりケアして、怪我の無きように。