柊プロジェクト―Voltage―、無事に終えました。
「赤い血 白い乳」の4年ぶりの再演でした。
主催者の片山千穂さん、100名を越える共演者の皆様、心地よく過ごさせてくださったスタッフ関係者の皆様、2回公演お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 
収穫と課題、どちらもとても大きなものでした。
 
準備とイメージと当日の身体のコンディションづくりとメンタルの上げ方。
本番中のお客様の空気の捉え方とそこに我が身をどう置くか。
ポジティブ/ネガティブといった志向性ではなく選択の冷静さがカギ。 
本番にだけ出てくる「なにか」がいます。
やはり本番という経験を重ねなければなりません。
今日も良い経験ができましたが、まだまだ未熟さも味わいました。。
 
演者とお客様とスタッフと照明と音楽と…全てが一体となる瞬間。その瞬間の共有や調和の感覚は舞台を踏むたびに感度が上がっていく心地がします。(共有や調和、これは踊り以外のことから学んだことも影響しています)
 
昼の部でも夜の部でも「涙が出ました」と。
なにかを感じていただける作品を身体で届けることができていたら本望です。
見てくださった方々、共演者の方々からの称賛を糧にしてまた精進したいと思います。
 
なにかを与えることがあっても、押し付けることのない演技を目指しています。
今回未熟さを感じたというのは、昼の部と夜の部の演技の差が、、、(自分尺度ですが)。
傍から見たら、そんな大きな違いはないのかもしれませんが、自分の中で悔しくて。
自分のテンションを上げても感情に任せてはよくない。でもだからといって無難にまとまるのは魅力が伝わらない。そのバランスで昼の部と夜の部の差が出てしまったのかなと。
 
良いときの私は自分でも良いと分かるようになったのは進歩なので、経験あるのみですね。精進します。
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 「まったく別人。踊りが変わったね。まったく違う作品見たみたい。」
 
4年前には出せなかった表情と質感と感性があります。心の有り様が同じ振りでもまったく違う作品にしてしまうようです。技術革新や経験の差は当然ありますが、加えて私の中で美学が変わったこともあります。
 
「美彌さんの踊りは、毎回、なにか目に見えないものを受けとる気がして、とても強いものがあると思います。」
 
主催者の方から、
 
「美彌ちゃんの踊りがスタッフ・共演者に与えた刺激と影響はとても大きかったの。ありがとう。」
 
と言われました。
いつでもどこでもただただ必死なので周りに失礼なことや迷惑なことをしでかしているのではと不安になりますが、誰かに良い影響を与えることができているのはとても嬉しいです。
でも本当は、私がなにかを与えたというよりも、受けとる皆さんが素晴らしいのだと思います。
涙を流してくださるお客様も同じ。
 
とにかく今日一日、感謝でいっぱい。
ありがとうございました。
ダンスの神様に感謝。
お世話になったすべての方に感謝。