SWING SET 2015

- 西園美彌「赤い血 白い乳」-

初演は2006年。このタイトル&作品は私が筑波大学ダンス部3年生のときに、作品ミーティングで看護のダンス部同期が「母乳って、お母さんの赤い血液が白くなったものなんだよ。」という言葉を聞いて1人勝手に感動し(笑)、作品にしたい!と思ったのが始まりでした。

2014年はこの作品でコンクールに挑戦でき、私も作品も様々に変化しながら成長していきました。

今日の舞台では先日の東京新聞コンクールで出したテクニック多めな感じでやろうとゲネプロでは踊ったのですが、映像を見てみて

「私のやりたい踊り(作品)はこんなんじゃない!」

と思い、ほぼ当初の原型に変えることを決断しました。

結果、

本番ではとーーーっても気持ち良く踊れました!

同じ作品を何度も踊ることは“熟成”され安定感が増すのですが、一方では自分の身体が初めに感じていた“新鮮さ”が失われ「…あれ~…なんかな~…」と感じるもの。今の私は、次の次元に来たのだと感じました。

振りを原型に戻したことで、当初の私の込めた想いの中に浸りつつ、進化した自分の技術でもってより密度のある落ち着いた演技となりました。

観客にはどのように伝わったのかは分かりませんが、私の中では満足です。

内も外も(スタッフも観客も)お世話になった方々に囲まれ、温かく瑞々しい場所で良い踊りが踊れて幸せでした。そして「よっしゃー!ドイツ待ってろよー!」という気合十分な心地になれました。笑

同僚の方々には私の門出を祝して胴上げもしてもらったし、あとは無事に日本を発つだけ!

皆様、本当に本当に、ありがとうごさいました。

スタートラインに立っている心地、なんとも言えないワクワク感。

まだまだこれから、私は人生を謳歌していきます!!!!