明日からまた自分が大きく変化する気がするので、ここで一区切り、書いておこうと思います。
11月前半。
冨田勲×初音ミクの舞台「ドクター・コッペリウス」の本番。
世界のTOMITA、世界の初音ミク、です。
モーションキャプチャーの撮影は8月末、プレッシャーで押しつぶさせそうになりながらなんとかやり遂げることができました。
書きたいことは山ほどあります。でも書けないので箇条書き綴っておきます。
・辻本知彦さんとの出会い。皆さんと重ねたリハーサル。風間無限さんの作品の向き合い方。プロフェッショナルの世界。ダンサーの世界。
・音楽家・作曲家という人々。モーションキャプチャの最新技術とデータ処理班の人々。
・冨田勲先生の夢、まなざし、想い、弟子たちの受け継いだ意思。
・子供ような純粋さと大人の人間関係。
・初音ミクと私。新境地。バレエの身体。色気。柔らかさ。宇宙。未来。
・公演の前日、初演、二公演目、千秋楽の舞台裏。
11月後半。
抜釘手術をしました。
脛骨(スネ)の中の長い釘は抜かない決断をしました。そのまま一生入れっぱなしです。横に入れてあった3本の短い釘を抜きました。
釘を抜いたとたん、私の身体はこれまで探し続けていた“感覚”が蘇り、「左脚」が繋がりました。
筋力の低下、左右差、きっとそれが原因だから、トレーニングを詰めばきっといつか戻ってきてくれるはず、その日を今か今かと待ち望んでいました。いつ繋がってくれるんだろうと、試行錯誤を重ねていました。
自主バーレッスン、マシンピラティス、カイロプラクティック、足首の治療、解剖学セミナーetc...
それが、釘を抜いたら、
「えっ」
「わかる!」
「床を感じる!」
って。
身体は、【両足】でなければならない【全身】でなければならない。それを身をもって体験しました。こんな感覚、この大きな怪我をしなければわからなかったでしょう。ピンチはチャンス。諦めないで良かった。
私はますます進化する!ワクワクしています。
12月前半。
雑感。
髪の毛が腰まで伸びました。髪が長い、それだけで女性らしい仕草が生まれます。
爪を伸ばしてマニキュアを塗る。それも女性的な指先へと女を変化させます。
“女”である“私”。
その“私”に対して、これまでずっと否定的でした。理由はわかりませんが、受け入れることができずにいました。
でも初音ミクと向き合うことによって、ふっと受け入れることができて、
たまたま伸ばしていた髪から生まれた新たな表現があり、
自信をつけ、心を落ち着かせ、静寂の中にいるような感覚が自分なりに好きになってきて、
そしたらその女性らしさを評価してくれる人がぐっと増えたりして。同性からも異性からも。
これまで自分の奥の方に押し込めていた、自分の【欲】が
出てこようとしています。
自分が何者になるかは分かりません。
でも化けるなら、大きく化けてほしい。
自分の可能性に賭けて、これからも邁進していきます。
貪欲に。