リハーサル続報。
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の瀬山さんと元団員のファビアン夫妻の激しくてナチュラルで心揺さぶる振付を24人が毎日死ぬ気で 稽古しています。
今日私は栄養ドリンクに手を出してしまいました。
どうにも身体が動かない…動いてくれない。これはメンタルのせいではないかなと考え、気持ちに"勢い"をつけたいがために身体から持っていければと。
身体に効くのか心に効くのか。どちらにせよ、
私って「自己暗示」が凄く効くみたいです(笑)
「今日は絶対身体が動くぞ」っていう洗脳。
そしたら、
やっぱり全然違いました。身体が動く。いつもは出来ない動きが軽く出来たり。
だから今日のこの身体がどういうポジションで、どういう姿勢で、どういう勢いを使って、どういうところまでプレパレーション(準備動作)をして、どのスピード感でやるのか、、というのを覚えておくようにしました。
また気をつけたのは、
いうもより力が出る時には、使いやすいところをより使いがちになるため、怪我に繋がる。だからいつも使えてないなと感じていたところを入念にウォーミングアップしました。
ウォーミングアップの時点で細かいところに意識が向くし、使えました。足の指、足の裏、骨盤・仙骨、手の指、背骨、体幹etc.
おそるべし栄養ドリンク…(笑)
でも栄養ドリンクって、「寿命の前借り」をしてるって聞いたことがあって。でも、それでも、スイッチを変えたかったんです。
今の私、今のこのリハーサル、
自分が本当に不甲斐なく感じていて、気持ちも落ちてて、パフォーマンスも上がってこない…どうしようもなかった。
今日はマシでした。フィジカルもだしメンタルも違っていて。脳の回転・集中力も。リハーサル中にモードが良い状態で保てました。
血液の流れなのかなー。「稼働してる」という感じ。
でもこういうのって切れた時に半端なく疲労感に襲われます。後が怖い…
身体を使いすぎて今のような毎日の稽古などには良くない。
これが栄養ドリンクに頼らず自分で起こせるようにならなきゃです。自分で、使い切って踊れるようにならなきゃ。
そのためには今のこの感覚を覚えておかないと。
できる自分がここにいる。だから、そこを怠らないことだ、と。
今日は作品の通しをしました。2回。まだ荒い・粗いところがありました。
「できていない人は切るかもしれません」
とのこと。
数日前までの私のメンタルは、「ただでさえ群舞の中で足を引っ張っている。だからせめて悪目立ちしないように、、うまく馴染むように、、」とそう考えていたのですが、
それは間違っていると気づきました。
それじゃパフォーマンスが上がってこないだろう、と。攻めていかないと!と。
自分を消極的にさせていたのではなにもかもが後退していくのかもしれません。
昨日は友達と会ったり電話したりして、自然と少しリハーサルの話になったのですが、
皆、口を揃えて
「美彌さん、良い時間を過ごしてますね」と。
それで今日はちょっといつもと違うスイッチが入ったのかもしれません。
「そうだ、今私はきっとこの経験を生かして次に向かうんだ。これはこれとして成立させて、そしてその先がまたあって、それも越えてさらにその先が…って、
続くんだ、ずっと。そしてこんなに鍛えられる場はない。それに自分が望んでいた環境じゃないか。」
と思い出したのでした。
先日グループに選ばれたと書きましたが、そこは全員でのシーンとなりました。作品の中でソリストはいますがそこに私は選ばれていません。
選ばれているのはどういう人か…
・踊れる人
・作品を"つかんで"いる人
・チャレンジしている、命を燃やしている人
かなと。(主観です)
チャレンジしなきゃ。
命懸けでやらなきゃ。
今、ここで。
ここで命を燃やさないで、いつ燃やすのだ…
………………………………………
『ダンスセッション2017』
2017年2月5日(日)
13:00〜/17:00〜 開演(2回公演)
彩の国さいたま芸術劇場
前売券:5000円(全席自由/当日券:5500円)
*瀬山亜津咲・ファビアン プリオヴィル作品「VENUS」
*篠原聖一作品「Channel」
*埼玉県全国舞踊コンクール創作舞踊部門第一位作品(鈴木泰介・贄田麗帆/富士奈津子/櫛田祥光)
主催:埼玉県舞踊協会
提携:彩の国さいたま芸術劇場
後援:ドイツ連邦共和国大使館
ご連絡頂ければチケットご用意できます。
是非、劇場まで足をお運び下さいませ。