11/5(日)はつくば市民文化祭。
私が担当しているバレエ中等科Aクラスとエンジョイバレエ児童(土)クラスが出演致します。
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今週衣装が到着。衣装を見るなり「きゃー!!めっちゃ可愛いー!!!」と大はしゃぎの子供たち。
可愛い衣装はこちら♪
作品のタイトルは「Evergreen」。
いつまでも新鮮な、不朽の、という意味があります。
私には自然や生命、どこまでも続いていくもの、がテーマになる作品が多いです。
曲は、数年前からいつかこの曲で振付をしたい、と思っていた曲です。
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火曜日のみや先生。
たくさん叫びました。
はしゃぐ子供達の気持ちとは裏腹に、
衣装を着ると作品がぐんと上がることもあるのですが、荒が目立ってしょうがないという結果に。
楽しくなることは必要。でも雑になるのはダメ。はしゃぐのもいい、でも気を引き締めなさい、と。
手先で踊らないで/引き上げて
首をかしげない/頭のてっぺんを天井へ
膝を伸ばす、爪先から歩く、手首を折らない、脇を張る、背中を休ませない…etc.
体の注意もさることながら、群舞は揃えることが大事。
みんなを感じて/ひとりで踊らないの
表現するの/お客様に伝わる踊りを踊りなさい
音にも人にも合わせて/振りやカウントが分からないならなぜ聞きに来たり練習したりないの…etc.
作品にとってなにが大切かを考えることが大事なんです。
「あと数日、作品のためにできることをみんなそれぞれよく考えて。」
そう言って練習を締めました。
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・・・からの、木曜日。
サテンシューズのリボンを巻く練習もして、本番のつもりでいざ通し。
・ ・ ・ 子供たちが!
上手くなってる!
ちゃーんと、作品のことを考えてきたのね…なんて素直な子達。
子供たちの可能性は、指導者が機会と環境を与えてあげることで大きく開けてくる。
こんな素直な子達を、もっともっと伸ばしてあげなければと思いました。
つまり日頃の指導をもっと研究しなければ、と。
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10年前に比べて、指導者の自分が「優しくなっちゃったなー」と思います。
でもなんとなくそれが、柔軟さというよりただの腑抜けじゃないかという気がしだしてきた今日この頃。
子供達は鏡なので(私は周りの人々はすべて鏡だと思っている)、子供達の熱の無さがまさしく自分自身の姿だろうと思い、また今年様々な場所で指導者と生徒の関係性を見てきたことから、やはり指導者が求めて高めていく必要があるはずだろうと、そういう指導をするようにスイッチを替えました。
大人が誉めるばかりでは、子供達はどうやって熱くなれば良いのか知らずに育ってしまうような気がします。現代の子供たちには覇気がない、大人しい、といわれていますしそういう気がしていますが、それはつまり周りの大人が厳しさと熱と信念がなくなっているからではないかと思うのです。
ここ数日の私の熱が入った指導に対して子供達。私の感触では
・・・君たち、
喜んどるやろ?
っていう(笑)
「先生!練習したいから曲かけて!」
(←言葉遣い!と思いつつ)あー可愛いなぁとにやける私でした。
叱ることで子供達が畏縮することはあまりなく、むしろ信頼関係ができることの方が多いです。特に大きなエネルギーを持った子供は叱ることによって安心していくような気がします。
"本気"のコミュニケーションだからでしょうか。
私が教えてあげられるのは、「行動を起こして自分を変える方法」かなと。小さなものです。でも自分でやれたという経験がバレエを離れた後でも将来人生の中で大事になっていくと信じています。
踊る楽しさ・心身を使いきる事で得られる高揚感を経験させたいだけではなく、私は自分自身に対しての誇りや、社会の中で生きる上で必要なスキルをバレエを通して教えたいと思っています。
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中等科Aは、メンバー小学3〜5年生17名、週2回が基本。
生徒の中にはコンテンポラリークラスにも通っている子もいます。クラス数が多ければそれだけ舞台経験数も増えます。そういう子達や、9月のD-Collectionを経て成長した子達が、クラス全体をやる気に満ちた雰囲気にして引っ張っていってくれています。
小学4年生前後は、身体の個人差が大きく出る時期。そして自我が芽生えてくる時期でもあります。表情や仕草、行動をつぶさに見ては、様子を見たり、間違った行動やマナーが悪いときには叱ります。
それでも子供たちはひとりひとりが愛らしく、「誉められたい」「こっちを見てほしい」、そんな思いで私の飛ばす激に応えようとしてくれます。
本番、舞台上でひとりひとりが華咲いてくれますように。
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~つくば市民文化祭~
◼出演日時 11/5(日)15:15~15:30
◼場所 つくばカピオホール
◼出演クラス バレエ中等科A、エンジョイバレエ児童(土)