まずは家族のこと。
ドイツに来て“2番目”にやりたかったこと。
それはこの写真を撮って、母にプレゼントすることでした。(左)25年前と(右)現在
母へ
祝・還暦
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豊かな人というのは、本当に広い心と穏やかさを持っているもの。お手本にしたいなと思えるような人に出会えることは大きな幸せです。
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先日、バルセロナへ行ってきました。
念願だった本場のフラメンコ。
もう、感動。圧巻でした。
今でも思い出したら身体が震えます。
ふと、旅行好きで世界をたくさんまわっていた祖父の家にはフラメンコの人形があったなと思い出しました。きっと、祖父もスペインで同じような感動をしたからこそ、その思い出にと買っていったんだろうなと思います。(私も同じ衝動に駆られましたがお土産は買わず)
スペイン料理はどれも美味しく、特にパエリアは最高でした。
ガウディの建築もまた感動的で
サグラダファミリア内はナウシカの世界のようでした。
ガウディ建築は、カサ・ミラもオススメです。
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実は1月頭にはパリへも。
パリでは大好きな振付家の一人、マッツ・エックの引退公演を観ることができました。
フォーサイスにマッツ・エック(振付家)、シルヴィ・ギエム(ダンサー)も引退という2015-2016。今は一時代の終焉なのか…。
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多くの振付家の作品を見てきたことで、私の中に導き出されたもの。
私自身が、誰がなんと言おうと、「美しいな」と思えるもの。
大事に温め、育てていきたいなと思っています。
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プロフェッショナルとアマチュア。
仕事として踊っているのがプロ
好きだから踊っているのがアマチュア
つまり責任感の違い。
仕事は結果を出すという責務があります。
プロの人々の、責任感や取り組み方、切り替え、見ている世界の違い…
プロとアマチュアの“当たり前”の領域の違い…
自分もプロフェッショナルとして踊っていたつもりでしたが、全然でした。考えも行動も甘かった。すべてにおいて。
自分の意識の甘さを痛感したのでした。
違いが分かったのなら、変えていかなければ。
一番嫌なのは、アマチュアなのに自分はプロフェッショナルだと慢心してしまうこと。そんな自分にはなりたくないです。
私はやはり子供たちの前に立っても恥ずかしくない大人になりたくて。
何をどう見極めたらいいのか、心に何を留め、道標とさせていくのか。
日々踊りながら、自分自身に問いかけ、答えの出ない“道”を歩んでいくのは、これからも変わりません。
成長したいです。
(パリ・オペラ座)
…最近またバレエが楽しくて。
様々なものを吸収した心身は、インプットもアウトプットも望んでいます。
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直感なんて、実はあてにならないんじゃないの?!と思う今日この頃。
自然体でいるとか、ありのままにとか、直感に従うとか、
やることをやってからこその、最後の最後に神頼み、直感頼みなのだから、
努力をしないで答えなど出るわけがないのです。
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海外へ来て良かったこと。
ダンサーの現実、欧米のダンス事情、海外のバレエ学校のこと、いろんな人々のいろんな生き方、働き方、思考、文化、価値観…それらを目の前で見て、聞いて、体験し、知りたかったことを知ることができました。
また、
自分自身と向き合うことや人間関係の変化と成長も。
欧米人の生活、ヨーロッパに住む日本人の人々の生活の様子を見て、人生の過ごし方や生き方の大きな参考になりました。
同じものを見るにしても、以前の自分より、より高いところから(つまり視野が広がり選択肢が増えた状態に変化して)見れるようになったと思います。
世界を知るということは大事だなと思いました。
でも留学という選択肢は、ある意味ギャンブルだから、人様には簡単には勧められないです。。
留学でしか学べないことはもちろんありますが、日本でも十分な環境です。海外へ出て分かったのですが、日本で手に入らないものはないです。まぁ、だからこそ便利過ぎて、欠乏感を持ち、刺激を求めてしまうのだろうと思いましたが。
ダンスで成長したいことがある場合も、正直、日本でも十分に吸収・成長できると思いました。私の場合、情報収集やチャレンジをしてこなかった自分の怠慢が原因だったと気づくための留学にもなりました。
人は無意識に情報の取捨選択をしているもの。アンテナは自分でしっかりコントロールしなければいけないですね。
私は人としてもダンサーとしても、軽くて透明な佇まいが目標です。
ナチュラルなムーブメントは、
ナチュラルなメンタリティから。
正しさと美しさと機能性は、おそらく同時に獲得されるもの。今はそこに向かっている実感はあります。と同時に、その道のりがまだまだ長いものあることも理解しています。
少しでも近づけるよう、これからも前進したいです。
新しいものの創造と、真実への探究心…
やっぱり探究のほうが好きなようです。
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最後に、
先日、ブログの読者の方で、留学を検討されている娘さんをお持ちの保護者の方からの相談がありました。
微々たるものでしょうが、留学へのアドバイスをさせていただきました。
こんな私が何かのお役に立てたら幸いです。