初めて静岡で魔女トレセミナーをやることになった日のことです。

新幹線の車内で静岡駅に降りようとした直前、ふと女性の指に輝く指輪が目に入り、

「あっ、指輪買おう」

と思いました。

私はここ数年で指輪をつけるとアレルギー反応が出たり身体に違和感が出るようになってしまい、飾りものはしない・買わないようになっていました。なので(なぜそんな気持ちになったのだろう?)と不思議に感じながら、何かご縁のある指輪が見つかるかな〜とセミナーが始まる前に静岡駅のジュエリーショップがあれば寄ろうとしていましたが、お店がありませんでした。

無事魔女トレセミナーin静岡を終え、充実した内容に満足してルンルンしていました。さぁ帰ろうと施設のビル目の前の横断歩道を渡ったら、すぐそこにジュエリーショップがありました。

「あれ?前に来た時、こんなところにあったっけ?来る時も気づかなかった…」

興味本位で近づいて、自分には違うなと思えばいつもすぐに立ち去る私ですが、吸い込まれるように中へ入りました。(ん?私珍しいな。元気だからかな?まいっか)と他のお客様の対応をされていたお店の方に「少し見ていっても良いですか?」と聞いて残るくらい、なんだか身体がそこにとどまろうとしていて、気持ちも(ここにいたい)と感じていました。

先客の方は親子で、話の内容は頭には入ってきませんでしたが、楽しそうでした。私は、楽しそうな会話でも、あまり好きではない女性の声ってあるんですよね笑 結構高級店にいる女性の話し方や声って好きじゃないことが多いのですが笑、その時は不思議と違和感を感じませんでした。

20歳前後の若い女性が新しい指輪を購入して見惚れていました。その姿を見たとき、

(あ、似合う)ということと、

(中指がこの方の鬼門なのかな…指輪があることでその人のエネルギーが良い循環をしてる/指輪が無かったら、その方の身体はなにか欠けている状態になるな)と直感で思いました。

…私は普段から、人の身体の繋がっていない箇所が見えたりします。魔女トレを通して様々な方の身体を見て、よりそのような見方が研ぎ澄まされていました。

しかしアクセサリーでその欠けた箇所が埋まりむしろ別人のようにエネルギーが満ちて輝きを放つということを知ったのは、その女性を見たときが初めてでした。

「どうぞお座りください」とその親子が帰り、店長さんに案内されるまま座りました。この時は話を聞くだけ、必要ないなら勧誘されても断ろう、と思っていました。

「静岡の方ですか?」
「いえ、仕事で静岡に来て、今日たまたま指輪を買おうと思っていたら、通りすがりにたまたま宝石店があったので、入ってみただけなんです」
「あ、そうなんですかー^_^ 最近YouTube見てこられる方もいて、本も出したんですよ^_^たまたまなんですね^_^」

ゆったりとした時間が流れるような方でした。自分の身体が、とにかくリラックスしているから、この人はなんとなく大丈夫だろう、と。

店長さんは小さいころから石が大好きで、石と話ができる方でした。(ご著書のタイトルも「宝石の声が聴こえる」)

子供の頃から行者さんやお坊さんに、この子はいろいろもらうから気をつけなさいとお母さまに伝えるほどの方だったそうです。

話をしていると、とにかく店長さん、私のことに驚く驚く。

まず前日に、久しぶりにタロットで自分を占ったのだそう。滅多にやらないのになぜかやりたくなったそうでした。そこに、真ん中のカードがヨガの行者のような、身体の使い方や人生の指導者と出会うみたいなのが出たそうで、「なにこれ〜?」と思っていたら私と出会って納得したのだそう。

また、店長さんの朝は宝石を一つずつ保管してある包紙から出してチェックするのだそうですが、一つのルビーがやたらとソワソワしていて光るものだから、いくつも並べてある宝石ケースの一番手前に置いたのだそう。私と話し込むうちに私が名刺を渡し、真っ赤なドレスの衣装の色に心底驚き、まさにそれはルビーの放つ色と同じだったのだそう。

二つのルビーを出されました。一つは店長がビビッときたルビー、もう一つはルビーといえばこの国、という有名な産地の可愛げのある色のルビー。「ね?こっちはちょっとピンクがかっているでしょ」と言われても、正直私には見た目の違いは全く分かりませんでした(苦笑)

石との相性は左手の手の平に乗せるのだそうです。ここで、違いは分かりました。明らかに身体の反応が違いました。

店長がソワソワしてるといっていたルビーの方を手に乗せると、一気に自分の中の細胞が振動し出して、身体の外にまで出て波動が出て、オーラが大きくなる感覚がありました。可愛げのある方は、無反応ではないけれど、3割減という感じ。(へー!こんなにも違うんだぁ)と、思考よりも正直で信頼のおける身体がいうのだから、事実なんだなと。

むしろ、この時に起こった身体の変化で、自分の身体と相性が良いものと出会ったときには身体がこんな反応を示すのかと、大きな学びと気づきを得ました。日々身体と向き合う中で、様々な変化があることはもう十分わかっているのですが、その変化が起きたとしてそれは良いものなのか悪いことの表れなのかって見極めはとても難しいものです。しかしこうして「本当に視える人」と話しながら身体の感触を確かめていけたのは大きな収穫でした。

あれよあれよと話が進み、気づけば24時を過ぎていました。滞在時間7時間(笑)ご飯食べるのも忘れて、二人で話に夢中になっていました。

最後にちょっとだけ、お礼に足を触らせてくださいと言い、マッサージしてあげたら、店長さんは身体も反応が早くて早くて。純粋な方の身体はほぐれる反応が早いんです。しかも感度が高い。大きくむくみはありましたが、60を超えてなおお店を切り盛りして働き詰めなのは身体の強さ、生命力の強さがあってこそで、ただ手を当てるだけでその人はその人の生命力で勝手に自動調整していきました。

ほんの15分程度、あまり何かしたつもりはありませんでしたが、大変感動されていました。その後の指輪の納品の際に、お店「Lian」の常連様に向けて魔女トレ体験会を開催させていただきました。

体験会の夜も店長さんと食事へ行き、経営者としてのこと、周囲で動く人々の様子など、、歳が30歳も離れた私ですが、私は私の目に映る社会についてなどを話し、ヒトや生きかたを語る仲になりました。

その日は店長さんからメールで

「昨日一日、美彌さんのレッスン、お客様の感動、そして美彌さんの考え方や一つ一つの言葉を伺っていて、本当に骨格のある考え方とそれを生き方に反映されてる方なんだなと、うれしい驚きでした。」

という御言葉をいただき、感動して、、また店長さんがお感じになられた西園美彌という人物について、YouTubeにまで上げてくださいました。

自分のしてきたことがなにもかも無駄になることなく、過去の自分に救われ、すべてが糧となり新たなご縁を紡いでいる…こんなに運の良い人間はそのぶん人のために生きなければならないのだろうと感じます。

 

 

良ければご覧ください。