今日から私のクラス(小3~5、16人)に新しいアシスタントの先生が参加しました。イギリスのダンス学校でコンテンポラリーダンスを学んできた、とても元気で明るい先生です。この子との出会いがまた面白いのですが、それはまた今度書きます。

今日はレッスン後、その子をご飯に誘って話をしました。主指導とアシスタントという関係であるとともにお互い現役ダンサーとして考えたり変化したりすることがあったりするので、話が尽きませんでした。

……………

最近、人と会って話すことが多いんです。

そのたびに思うのは、人の考えを聞く・人に自分の考えを話すことで頭の中を整理し、無意識に選択していることを落ち着いて理解しながら、自分に言い聞かせている自分がいるなということ。

今日はまた、3年前に指導者としてのこと書いた自分のFacebook投稿を読み返していました。良くも悪くも芯の部分は変わってなくて面白いなと思いつつ、指導法や愛情は深みを増しているだろうなと思いました。でも弾けるように文章を書いていたあの頃が、なんだか羨ましいとも思う自分もいて。ただ、ダンサーとしての充実感は今の方があるから、きっとそのへんの変化もあるかなぁと思ったり。

……………

今日のクラス、上半身の「鎖骨から動こう/爪の先から動こう/もっと力を抜いて」をメインに伝えました。

いつもの自分の体とは違う感覚があった子は目が光り出す。私に、『先生、効いた!』というまっすぐな目で大きく頷いてくる。

「表面や形の大きな変化でやろうとしないで。自分の"中"の、体の"奥"の感覚を信じて。自分の体が一番長いと感じる場所、それが正解だからね。」

…感覚を鍛えること、自分に集中すること。そしてそれが将来の精神的な強さ・しなやかさ、そして賢さにも繋がってくることを子供たちに伝えられたらと常々思っています。

レッスン後、新しいアシスタントの先生に「私のクラス、どうだった?」と聞きました。

『みんながみや先生のことが好きなんだなーってのが分かりました!いろんな子達がいますけど、みんな楽しそう。』

嬉しい感想でした。

『人間力で引っ張ってると思います。』

なんと…。「人間力」、伝わるものなのでしょうか。

指導者としての子供たちや大人の方々の前に立つ自分は生き生きしていると感じます。舞台上も私が「生きる」場だし、指導現場も私が「生きる」場。でも誰も見てないところでいろいろな経験を積んでこそだよなぁと思うので、ダンス以外の場の充実も図りたくて。

アシスタントの先生とは、ダンサーとして経験や向き合っている壁、そして指導者としての悩みなどたくさんの話をしました。

今年度、私の取り組みの一つに【指導者を育てる】ことを加えることにしました。人と向き合うことにおいて、なにか私の中で変化が起きているんだろうなと思います。