最近の私。
これはドイツ人友達(アーティスト)が撮影した映像です。
彼女の展示会のために撮影した材料の一コマで、これは使用しない部分ということで許可をもらいました。
ちょっとしたものですが、意外な自分の姿を見れたという感じ。
去年8月末。
骨折後、まだ歩くのも痛い中「全然踊れないけど上半身だけでも!」と思い、椅子に座って上半身だけ動くというかたちでバレエやコンテのレッスンを受けていました。
たかが上半身とはいえ、鏡に映る自分と感覚を研ぎ澄ます、体に集中する時間でした。
坐骨に上半身を乗せる…ボールを挟み、内ももや骨を意識する。
また、実際に踊っているようなリアルな感覚を持ちながら振りを覚えて頭の中で踊る、というイメージトレーニングも兼ねて。
するとそれを見ていた友達(なんとアーティストだった!)の目には、
そんな風にスタジオの片隅で集中している私の姿が美しく映ったらしく、
「Miyaからインスピレーションを受けたからそういうのを撮影をしたい」とその時から言われていて、この度、次の展示会のための動画を撮るに至りました。
当時の私は、
再びスタジオに来れた喜び(家の中ではなく人々のエネルギーの中に混ざっている心地)、頭を使って振りを覚え音楽に合わせて動く身体の喜びに浸っていました。
集中力の高い状態だった思います。
そういう状態の人間は美しく見えるものなのかもしれません。
スタイルがどうだとか、能力が低いからとか、そんなことではなく、その人自身の中での最高の状態・集中力が人を感動させるのなら、私は私のできる精一杯で生きるべきだよなぁと思ったのでした。
私は踊っている時が最も幸せに感じる瞬間です。
ただ好きだから、
それだけで生きてきたのに、
こんなに素敵に(←ナルシスト!)形に残してもらえるなんて。
結果を期待せず周りの目を意識せず、その瞬間に集中すること、その瞬間の身体を感じること。
本当に、ただそれだけ、なんですよね。
私の留学はまだ1ヶ月以上残っていますが、私の2015-2016ドイツでの記録として残るものが出来て嬉しいです。やっぱり自分の姿・踊りは常に変化していくものだから、その断片(たくさんは必要ない)が残せたこと、振り返った時の軌跡が在るというのは嬉しいです。
動けるようになってしまうとありがたみが薄れてしまいがちですが、
この映像の、上半身だけってところが、きっといつまでも自分の怪我とこの時期の様々な感情を思い出させてくれることでしょう。