12月はあちこち行きました。
アムステルダム
NDT 1 「School of thought」を鑑賞
360度の円形舞台で学生や学校生活をモチーフにした作品でした。ダンサーは皆すごかったです。年齢も様々。
NDTの振付家がキリアンの時代が、私はやっぱり好きです。
モナコTanztheater Wuppertal Pina Bausch 「Vollmond」を鑑賞
ピナの作品の中でも「一生に一度は見てみたい!」と思っていた作品でした。大きな岩と水…ダンサーも照明も飛び散る水もすべてが美しかったです。
ピナと共に長年歩んだ方々の引退などがあり、継続的公演はいつまでできるのか…。しかしピナの精神は次世代に継承されていくでしょうし、私がいつまでも残り続けて欲しいと願うカンパニーだとあらためて思いました。
ミラノ
ミラノ・スカラ座 「シンデレラ」を鑑賞
ポリーナ・セミノオワ、ロベルト・ボッレが主役、マウロ・ビゴンゼッティ振付のコンテンポラリー・バレエでした。バレエでスクリーンに映像を映し出し場面や心理描写を変化させる演出は初めてでした。衣装も振付も面白かったです。シンデレラの継母・姉たちの演技はやっぱり楽しいですね。
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26日からはベルリンとハンブルクへ。1月にもいろいろと。
“今しかない”と思うと、詰め込んじゃいました
旅する目的・発端はダンス。
いつもそうです。
ダンスが私を運んでくれます。
そしてそこには友達や家族の協力があったり、私の中の興味の範囲も広がっていきます。
怪我をしたからこそ「動けない今だからこそできることは何か?」を考え
「舞台鑑賞だ!」と思い
古い作品から新しく生まれた作品など様々な振付家やカンパニーを見て
世界のダンスシーンを少し感じられたかなと思います。
実際に見る・経験することの大切さ。
また、移動した先の街の人々の生活、文化、歴史を垣間見て感じること。
足を運び実際に見ることで、興味や疑問を持ちます。そして調べ始め、納得し、自分の中に定着する。もしくはコミュニケーションが増えることにも繋がります。
変化していく“常識”や“スタンダード”。
私が知らなかったこと(…というか目を逸らしていただけ…)のなんと多いことか、と。
でもこうして“更新”できたことは自分にとってプラスになるはず。
素晴らしいものを見て、感化されているのは事実。
ただ、実際に“踊り”として、自分が成長しているのかは疑問。そこはこれからの私の行動次第ですね。
言うまでもなくシビアな世界です。
また“プロ”になることの責任の重さや苦労。
ー自分はなにをしたいのか?
ー自分が持っているものをどこでどのように使うのが最善なのか?
動き出すしか道はないのです。
頑張ります。
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日本と海外、
どちらが勝っている・劣っているというものではなく、エネルギーの傾け方、こだわり方に違いがあるだけ。
つまり海外に出るというのは
「選択肢が広がる」
ということが大きいと思います。
日本への新しい見方だったり、自分にとっての生き方に対する価値観であったり。
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今日はクリスマス・イブ。
クリスマスは家族と過ごします。
家に家族がいること。
お母さんがいて、お父さんがいて、子供達がいて・・・という風景。
日本で一人暮らしをしていたころ毎日のように襲われた虚無感の理由が分かった気がします。だからこそ今こうして家族といられる時間を噛み締めようと思います。
皆様が幸せでありますように・・・