鎌倉でのランニングイベントで参加者に混じって走って以来、ジムで走っている。
なんだか今の自分に必要な気がして。
でもまだ、ひとりで30分走り続けるという、"ただ耐える"って耐えられない。
でもきっとこれも慣れだ…私の身体は適応能力高いもん(たぶん)。
体力の面、基礎力の面。
身体の芯をもっとしなやかにしたい。
そして研究がしたい。
走る理由は
ランナーやサッカー選手を個人指導で継続的に見る機会も増えてきたので、その方々の感覚に近づきたいなという思いもあって。
身体のメンテナンスも並行しつつ。
身体は人の手に触れられて分かることや、客観的な目も必要。
ということで今は週1で鍼灸接骨院で身体をメンテナンスしている。
学びは多い。
…………………………
「魔女トレの方ですよね?」
ジムで声をかけられた。
全然関係のないところで、見知らぬ人に声をかけられたのは初めてだった。
Fの頂を見ていたというフットサルをされている、スポーツジムのスタッフの方。
「先日お見かけして、あ!って思って、帰って確認したらやっぱりと思って、次お会いできたら声かけようと思ってました!」だって。
「なんでFの頂に出ることになったんですか?」
・・・元々中井くんの個人指導をしていてサポートしていたら、途中から監督になるって言ってきて、そしたらぜひ出てほしいって言われて。
「どういう繋がりで中井さんと?」
・・・知り合いのサッカートレーナーの方がTwitterで私のことを中井くんに伝えて、その方と中井くんのフットサルの試合を観に行ったのが始まりかな。そこで初めてあって、指導をする流れになったよ。
「へ〜、そういう感じなんですね。Fの頂、すごい反響なんじゃないですか?」
・・・そうだね、始めは出演断ってたんだけどね(笑)なんか私の活動がビジネスに乗っかるみたいな、金儲けのためにやってるような印象を持たれるのが嫌だったんだよね。私はそんなつもりはないから。でも正しいこととか、本当に大事なこと(足の大切さ)が伝わるためには、有名にならないといけないのかなって思ったの。そういう心境の変化があって、中井くんに「出る!」って言った(笑)
・・・おしゃべりめ・・・(自分が)。
…………………………
スポーツのことを何も知らないで指導をしている私に対していろんな見方があると思う。
ときどき「これは自分のことでは・・・」と思う否定的なツイートを見て落ち込む。
中途半端さは自分でも感じている。
そんな私に友人がメッセージをくれた。
「サッカーを知った人が指導するとこれまでと何も変わらないんじゃない?
変わらないし、変わらないといけないから魔女に助けをみんな求めるんだと思うよ。
今のスポーツは他競技からの目?が必要なんだよ!
それで今みんな魔女を必要としてるの。
それはあなたの才能!
俺は前からそういう才能知ってたけどね(笑)
自分を信じることだね。
大丈夫だよ、間違ってないから。」
と背中を押してくれた。
私よりも私のことが見えている理解者だと思ったし
私の不器用さも真面目さも、人には無い能力も、フラットに見てくれている人がいるんだなと思えた。
幸せだとか哀しいとか
ムカつくとか苦しいとか
感情をSNS(Instagramのストーリーズは便利だ)に投稿している。
そんな行動に「私って"女子"だな」と思う。
同時に「なんて女々しいやつなんだろう」と自分が嫌になる。
それはトップに行く人間は、総じて感情を出さないからだ。
[感情をコントロールできている]ともとれるし、
[感情がない]ともとれるし、
[軸がブレない]ともとれると思う。
・・・彼らはほとんどが男性であるが。
私はよく感情に流され、感情で動き、軸がぶれまくる。本当にやっかいでめんどくさいなと思う。
それなのにこうして応援してくれる人がいるんだと驚いた。彼は年に1回くらい会う、7年来の友人である。会ったり言葉を交わすことはなくともSNSで毎日のように繋がっている時代だ。西園美彌という人間の輪郭は、人にはよく見えているものなのだろう。
ダンサーとして、指導者として、研究家として、女として、人として、
中途半端さを感じながら生きている。
だからこそまだまだ沢山勉強しなければならないと思っているし、自分にしかできない強みはもっと伸ばしていかなければと思っている。
他人と比べることなど全く意味のないことなのだと、後から冷静になると分かる。
私は私の道を進めばいいのだ。
ブレやすいときは、自分の軸を通すことに集中しよう。
…………………………
指導者として、私が身体を見るにあたって、またアドバイスをするにあたっては、その人の内側にまで視野を広げ、耳を澄ます。
その人の内側も外側も、そこに至る歴史や系譜、前提としてあるもの。それを鑑みて、どこに向かうのかどうかの道標として自分を立てる。身体から基本読み取るけれど、深い話をしていくとより深く読み取れる。またその人自身も心を開いてくれる。その人の心が開いた瞬間、情報が一気に流れてくる。直感が走る、ともいえば良いだろうか。
私の指導はそういう感じだ。
これまで踊りの世界も女性が中心で、教えをしているバレエクラスに来る人もほとんどが女性であった。
去年から始まった「魔女」活動で、男性を見る機会が増えた。人生でこんなに男性と関わることはなかったので大きな変化だ。
私が母との関係を整理するという心の環境の変化と成長も去年あたりから大きく動いた。母との関係は高校生の時からだから、約20年弱のわだかまりに雪解けがおこったタイミングが、今なのである。それもあるのだろうと思う。人との距離、特に男性に対してはこれまでどれだけ遠ざけてたんだろうと思う。
ずっと自分の女性性を否定してきた節がある。感性閉ざしてたんだなぁと思う。
母との関係を乗り越えて硬い甲羅がふやけてきたと思った。
違う方向向いたら男性に対して持っていた硬い甲羅もあった。マジかよ、、と思った。
男に囲まれたら自分も男になるという(自分で自分が笑える)、、鏡を纏った人間だ。
頭でっかちな私なので一つ一つ理解しながらでないと先へ進めない。この先もまた何年かかかるかもしれない。
魔女になったのも「解放」という修行の道に向かっているだろうと思う。
「解放」というキーワードが出てきて向き合ってきてもう一回り(12年)経った。
長すぎだろ…いつまで子供なのだろう…子供でいたいのかな。
なんで「解放」がキーワードでそこに向かいたいのだろつ?と自分に問うたとき
「・・・やっぱり、踊りがうまくなりたい」
という言葉が浮かんだのだった。
人のために とか
人の役に立ちたい とか
言ってるけど
結局私は
踊りが上手くなりたい
気持ちよく踊りたい
そんな成長をし続けたい
が
本音なのかなと思った。
今の私は一体どんな踊りを踊るのだろう。
どんな姿をしているのだろう。