8月31日(日)、無事「優しい嘘」完全版を発表することができました。
今回、舞台や公開リハなどで直接見てくださった方々には作品に込めた想いをいろいろと語らせていただき
見てくださった方々、
応援してくださった方々、
親身になって話を聞いてくださった方々、、
本当に感謝いたします。
この写真は私の1番好きなシーン。
イメージ通りの最高の照明をつけていただきました\(//∇//)\
「優しい嘘」完全版は20分弱の作品となりました。
私から作品が生まれる瞬間というのは、私の直感と周りの期待と環境が整った時です。
今回の主催者側である大栗さんと何気なく話していた時に今回の共演者りなちゃんとのコラボを発案。
ちょうどその時“自分をより発展させるためには母を乗り越えなければ”という私の想いが固まろうとしていた時期。
そしていろんな挑戦の中から構築された「優しい嘘」。
岡本太郎さんの「芸術は爆発だ」という言葉が幾度となく頭をよぎりました。
自分の中の膿を出すような作業は結構辛かったのですが、出てきたときのあの不思議な感覚。出したかったはずなのに、出てしまうと何か淋しいような、そんな感覚。
また本番では「私はもう踊れなくなるかもしれない」(作品がこれ以上生み出されなくなるかもしれない)という恐怖も感じた舞台でした。
・・・岡本太郎さんの文章でかなり共感できる文章をネット上で発見しました。
『今日の芸術―時代を創造するものは誰か』
著者:岡本太郎 出版社:光文社「生きるよろこび」
まことに、芸術っていったい何なのだろう。
素朴な疑問ですが、それはまた、本質をついた問題でもあるのです。
芸術は、ちょうど毎日の食べものと同じように、人間の生命にとって欠くことのできない、絶対的な必要物、むしろ生きることそのものだと思います。
しかし、何かそうでないように扱われている。そこに現代的な錯誤、ゆがみがあり、またそこから今日の生活の空しさ、そしてそれをまた反映した今日の芸術の空虚も出てくるのです。
すべての人が現在、瞬間瞬間の生きがい、自信を持たなければいけない、その喜びが芸術であり、表現されたものが芸術作品なのです。そういう観点から、現代の状況、また芸術の役割を見かえしてみましょう。『今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫) 』
著者:岡本太郎 出版社:光文社より引用。
よく私は
「なぜ自分は踊るのか」
を自分に問います。そして分からなくなるときがあります。
しかしそんな時というのは大抵ホルモンバランスが崩れる生理の時で、思考回路はぐちゃぐちゃ、ひたすら堂々巡りを繰り返すだけということがやっと分かりました(笑)
(舞台直前も思考が不安定になり果たして本番を迎えられるのか本当に心配でした。しかしなんとか直前にテンションを持ち直すことができ、思い切り踊ることができました。)
かつて私が母に対し、
「私に“あなたはどうして踊るのか“と問うことは“あなたはどうして生きてるのか”と問うことと同じです。」
と答えたことを思い出し、そうだ私は生きるために踊っているんだということを思い出しました。
私はこの「優しい嘘」を世に出した後、本番前、また本番中も、
「また自分は踊りたいと思うのだろうか、作品を生み出せるのだろうか」
という不安と恐怖がありました。
しかしなんてことない、
もう次回10月に再演する「優しい嘘 抜粋改訂ver.」のイメージを膨らませそのアイデアで昨日3時に寝たのに5時に目が覚めるという状況(笑)。曲を聞きながら寝付いたせいですが(笑)寝ても覚めても頭の中はダンスなんだと。そして今日は一ヶ月半ぶりに克子先生のレッスンに行けるー、その喜びに胸が高まる私はまだまだ大丈夫だと思いました(笑)
人は何度も何度も生まれ変わるものなのですね。
自分はこうだと決めつけず、ただひたすらに前に向かって、好きなことを貫いて歩んでいきたい。自分と関わってくれるすべての人々を自分の歩みの巻き添えにして、良い刺激を受け合って、個々も発展していければ最高だな。
また、挑戦していきます!