明けましておめでとうございます。

2019年が皆様にとって大きな飛躍の年になりますように。

また自分自身もこれまでの積み重ねを踏まえ、深く根を下ろしながらより磨いていくことを目標に、日々精進していきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い致します。


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初回から舞台の宣伝ですm(__)m

平山素子先生の作品に出演します。

(劇場にて)

※平山素子について:http://www.motokohirayama.com/profile.html

素子先生は大学時代の恩師であり、私が筑波大学でスポーツバイオメカニクス研究室に入るきっかけを下さった方であり、ダンスを志す(自分の可能性に掛けてみたいと思ってしまう)に至るきっかけをくださった方です。先生からは常に多くの刺激と影響を受けています。

少し昔話を。

大学院生のときに一度だけ素子先生の作品に出れるチャンスがありました。その時私は学生の間の最後のチャンスだと思って意気込んでいたのですが、激しい振付で首を痛めてしまい、泣く泣く諦めることになりました。当時は「これしきのことで戦線離脱なんて悔しい!役を下ろされるから言いたくない!」と思いましたが、日に日に酷くなる痛みに耐えかね、「これはやばいやつだ・・・」と思い辞退することを決断しました。

(背中にピーンとくる痺れはやがて夜も眠れないほどにまでなり、真夜中に過去お世話になったことのある理学療法士さんに泣きながら「原さん助けて」と電話して「みや、落ち着け!」と助けてもらったのはいい思い出。診断の結果は頸椎捻挫。病院で筋肉注射。しかしその怪我が私をまた進化させてくれることに。・・・それはまた別のストーリーがありますが割愛。)

その時は本当に残念で悔しくて。なので今回やっとリベンジできるチャンスがきた!と思いオーディションを受け、無事に合格し念願叶ったわけです。しかしながらオーディションを申し込む時期に私は精神的に落ちていた時期だったため申し込むことを締切ぎりぎりまで悩みました。悩むくらいなら受けたほうがいい、と申し込みましたがオーディションを受けるときにはさらに大きなプレッシャーがありとてつもなく緊張しました。年齢を重ねるといろんな邪魔な感情がのっかります。合格通知が来たときには本当に嬉しかったです。

今は才能溢れるダンサーに混じり、受け身ではなくどう発展していくのかという身体性、発想力も瞬発力も対応力も求められながら日々格闘しています。学びと刺激に溢れた幸せな毎日です。

みんなの足を引っ張らないようにと思っていましたが、リハーサルが始まる直前に自分自身を乗り超えるきっかけがあり、またこれまでのダンス経験の熟成具合がいい感じにリハーサルの中で生きている実感があり、まだまだだとは思いつつも自分の成長を噛みしめています。

心と身体の浮き沈みを経験してきたからこそ今の調子の良さが本当に嬉しく、生まれ変わったような心地で過ごしています。


さて今回の平山素子作品のタイトルは「Three-in-one」

三位一体』という意味です。

「コンテンポラリーダンスの三原則はなにかと聞かれたらなんと答える?」

という問いからリハーサルはスタートしました。

コンテンポラリーダンスは、その舞踊ジャンル、舞踊としての身体言語はこれ、というひとつの要素として明言できるものはなく、常に時代とともに変化するアートと同じで変容の中に存在するつかみどころのない世界。その分、いくらでも大きな可能性を秘めた世界でもあります。

リハーサルから受ける影響がとてつもなく大きいと感じています。
ダンサーとしての在り方を考える貴重な時間を過ごしています。

個人的にはリハーサルで行われているトレーニングやクリエーションの間に自分を向き合う時間が多く設定されているため、「身体は鍛えれば鍛えるほどにしなやかになっていく」「自分の中に眠る可能性はまだある」ということを感じているのですが 、こうし考えや感じていることは今のところ作品において重要な要素ではまったくなく

「今までやってきたことをやっていても意味がないのよ。新しいもの・見たことがないものを生み出すために材料やアイデアを集めあって起こるなにかを常に探していかないと。頑張ります、できなくてごめんささい、とか正直そんなのどうでもいいから。」(個人的にも全体に対しても)

と一喝されます。

「主観的で限定的なものではなく、客観的で普遍的なもの。自分の都合のいいように解釈した“美”じゃだめなのよ。明らかに“美”である、という必要がある。」

(誤解のないように言っておきますが、決して怖い方ではなく愛のある方です。そして感情や主観に委ねる踊りや作品を否定しているわけではありません。)

成長する場所はどこにでもあります。ですが今、この場所、このメンバーで長い時間をかけて実験し試行錯誤を繰り返し、積み重ねられるというのは本当に貴重だと思っています。

ぜひとも多くの方に見届けていただきたいです。

ダンサーが一丸となって本当に挑戦できたときに、辿り着く先とは。

新たな価値と新たな舞踊の三原則「Three-in-one」とは・・・


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【ダンスセッション2019】
◆日時 : 1月27日(日)13:00~/17:00~(2回公演)
◆場所 : 彩の国さいたま芸術劇場大ホール
◆チケット : 前売り ¥5000 当日  ¥5500
◆出演作品 : 平山素子振付「Three-in-one」

チケットご希望の方は西園まで。 ご連絡をお待ちしております。