合唱劇シアターピース「筑波の聲」無事に終わりました。
仙道先生、清水先生、共演者の皆様、スタッフ・関係者の皆様、そして足を運んでくださった観客の皆様、ありがとうございました。
今回も初めてな経験が盛り沢山でした。
ダンサーとして取り組みを残しておこうと思います。
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ーースポーツとダンスーー
トップアスリートと意見を交換する機会がありました。0.1秒を争う競技の考え方や捉え方、取り組み方とダンスのそれとの違いに刺激を受けたのですが、それと同時に戸惑いを覚えました。必要だなと思う部分は取り入れ、混同させては自分のダンスの魅力が変わると思うものは分けて考えるようにしました。求めるものがまったく違うのだから話にならないと壁をつくるのではなく、そういう感じなんだと一度飲み込むこと、なんとなくモヤっとするという経験は自分を豊かにしてくれるはずだと思って。
アスリートの考え方に影響を受け、すごく研ぎ澄まされた部分もあったけれど、ちょっと尖ってしまった自分がいました。(それは周りの人が気づかせてくれました。)
尖る部分も持ちつつ、調和するところは調和する。自分を出したり、出さなかったり。絶対やる!っというところと、出たとこ勝負、という即興性と…。
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ーー生演奏、生オペラでの感覚ーー
今回の公演は合唱劇という舞台。
生演奏に生オペラ。
なるべく舞台の雰囲気を身体に馴染ませるようにゲネを見たりオペラの方々の歌声を身体に取り込むようにしました。
前日の場当たりでアップしている時、歌声がすーっと身体に染み渡った瞬間があり、「あ、こういうことか。」と思ってプロ歌声と演奏、自分とが舞台上でも共鳴し合うように調整していきました。
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ーー前日舞台リハとゲネから本番にかけてーー
前日の通しの映像見て足の指がところどころプカプカしてるのが気になったので修正。(ちょっとしたことがせっかくの空気を阻害する)
ゲネの後には、私が焦って音を待てなかったところや男性とのリフトで上手くいかなかったところを確認。雰囲気、目線、身体の角度の微調整を振付家に確認。
オペラの方々のステージングや演技…全体120分の中でダンスシーンは約10分と少しの分量なのだけれど、確固たる存在感は発していたいと思いました。
ダンサーの私たちの居方はどうすべきか、振付家に相談しつつ。勝ち負けじゃなく、演出家の意図も会全体、空間全体の雰囲気が大切。
振付家「生(ナマ)っぽくない方が良いかな。動きに艶を出してほしい。」
私「放つ感じより凝縮させる感じがいいですよね。」
振付家「そうだね。」
動きに艶を・・・むずいな〜と思いながらどうにかそれを出そうと想像して調整し、本番に臨みました。
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ーー心強い共演者ーー
もえみちゃんもヒロトくんも信頼のおけるダンサーたち。
音取り完璧なもえみちゃん。
私のワガママを受け止めてくれるヒロトくん。
(この3人、また10月に岡山で踊ります。)
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ーー本番ーー
舞台袖で3人で円陣組んだらその瞬間に緊張が走りました。袖って一番緊張します。でも舞台にお客様の前に出た瞬間にその緊張はどこかへ消えました。
ダンスシーンの後、拍手が起こりました。
次々にオペラによるシーン展開がされる中、ポンっと突然出てきたダンサーたちだったし、客層的にはご年配の方が多く、初めてコンテンポラリーダンスを見たという方も多かったからだろうと思います。
拍手は温かかいものでした。
終わって清水先生から「よくやった」との言葉に安堵。
盛会のうちに幕を下ろしました。
作曲・全体演出・指揮を行なった御歳7◯?の仙道先生。このような方々がいらっしゃるのかぁと、私の世界がまた広がりました。
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ーー私の目指すものーー
打ち上げでは振付家・ダンサー・役者の方からの目線からの感想や意見を聞き、あれこれとダンス談義。
これがすごく楽しくて。
本音トーク!たくさん笑いました。
私はもっと上手くなりたい。そのためにはどうしたら・・・ということも考えました。
私の試行錯誤は近道を選ばない。失敗も遠回りもしている。でもそれによって今の、人には無いなにかがあるとしたら、それはそれで無駄な道ではないのだと信じたい。
新しい刺激を得て、新しい自分へ。
私は勉強が楽しいんです。本当に。
また頑張ります。