大阪では大阪体育大学水泳部へ、滋賀では浜上さんとスイマー向け、奥村さんとオールジャンル向け、沖縄ではバレーボール選手向け&オールジャンル向けを、今の私が知っていること、できることを時間の許す限りお伝えしていきました。
小学生、中学生、高校生、大学生、社会人…アスリート、指導者・トレーナー、一般の方など様々な方がご参加くださいました。
参加者にはぜひ感想を送っていただきたいとお願いしていますが、その中でも、滋賀セミナーを受講してくださったお一人(女性)の感想を是非皆様にシェアしたくなったため特筆させていただきます。
私が持っている知識・経験、そして伝えたいものは、どのような方にも必要なことであると思い、プロのアスリートメインへのセミナーではなく一般の方へも開かれた場所となるよう、開催しております。
私はずっと、さまざまなものが刻まれたこの身体でできること、この身体を生かせることとは何かを考えてきました。
この方の感想を読んだ後、思わず目を瞑り、胸に手を当て、深呼吸しました。
先日は貴重なご指導をいただきありがとうございました。
Twitterで発信されているトレーニング内容(動画含め)であっても、その一部分を切り取ったものではなく、直接西園様の丁寧な解説や、行いながら散りばめられるひと言ひと言が金言で、本当に貴重で濃い3時間半でした。
これまで重心の位置をどこに持って行ったらいいのかずっとわからず、ジムのトレーナーさんや柔道整復師さんや…色んな方に聞いてみたり書籍で答を探すなどし、足裏の3点の真ん中だとか、耳、肩峰…などをまっすぐ下ろした位置だなど、色々なアドバイスをもらい試しましたがいまいち理解ができませんでした。
どこに持って行こうとしても頭の重さの方を感じフラフラするばかりで…が、魔女トレを行なってみて、足裏のどことか、どこからまっすぐ下ろした場所…
などに意識して持っていくというよりは、足指足裏からきちんと整備した結果、自然に理想的な場所に持っていける感覚を覚えました。
そして、足裏のどこ、のような「平面での位置」を探そうとしていた感覚がおそらく間違っていて、垂直面でいつももっと高い位置(腰や頭など)にあった意識(もちろん、その時はそんな意識があるという自覚はありませんでしたが)が、魔女トレのあとはもっと下(足裏から膝下)あたりにどっしりとしたものを感じました。まさに、地球から足が生えているような感覚というか…
自転車では、サドルにどっしり座ってしまうと垂直面での重心の位置がサドルになるため、地面から遠い・高い位置に重心がくることで車体に不安定感が出てしまいます。そのため、安定させたい時にはむしろ少し立ち上がり(サドルから腰を浮かせ)ペダルに荷重することで垂直面での重心を物理的に下げると車体の安定感が増すので、路面やその他の状況によってそのように乗り方を変えることが自分の場合はあります。
これまで、立って筋トレなどする時、重心の位置をどれだけ考えてもフラフラした感覚で意識できなかったのですが、今回魔女トレの後で立った時に、垂直面での重心がしっかり下部に感じられることで安定感が増し、フラフラせずに立てる感覚を覚えました。
これまで言われるがままに水平面で足裏のどこかにある重心を探していましたが、そもそも垂直面での意識が全くなかったので安定しなかったかもという気づきを得ました。もちろん、自転車と違い物理的に垂直面での重心位置を変えることとは異なるのでしょうが、感覚的には大きな気づきでした。
その上で、さらにドローインなどのチューニングを行なった後で水平面での重
心を考えると、ふらつきがなく自然に重心を探しやすく感じました。もちろんできているかどうかは別ですが、とにかくしっかり「立っている」感覚とはこのようなものかと思いました。おそらく、人生初の感覚でした…言葉では「しっかり立てもしない人がまともに歩けない」など聞くことはあっても、「しっかり立っていない」という自覚などなかったため、その意味を理解できていなかったと思います。
そして、魔女トレ前は自分の重心が前寄りにあり、それを後ろ側に持っていこうとすると後ろに倒れそうな感覚だったものが、しっかりと立てるようになったことでこれまでより後ろに(おそらく正しい位置に)持っていっても安定する不思議な感覚でした。これからはここが自然に感じられるように、教わったことを繰り返しながら感覚を変えていきたいと強く思います。
また、弾発股で悩んでいると事前にお伝えしておりましたが、もちろんそれがスッキリ解決したわけではまだないのですが、しっかりドローインして肋骨を引き上げ、肋骨と腸骨の間を広げること、体幹を絞る感覚(膝立ちで片足だけ前に出した後、残った方の脚側の腰が抜けないように入れる感覚?捻る感覚?膝を押す動作の時の感覚)を意識することで、もしかしたら解決できるのではという気がしました。弾発が起きる方の腰に力が入らずいつも力が外側に逃げてしまい、そのため大転子の上を大腿筋膜張筋なり腸脛靭帯なりが通過する時に弾くのだろうと思っていましたが(中臀筋が弱いからかなと思っていました)肋骨をしっかり引き上げることで何か邪魔していたものが伸ばされ、また腰を外に逃さないことで、大転子周辺をスムーズに通過できるのではという気がしています。
これはまだ今後トレーニングしながら試していかなければなりませんし、弾発の原因がそこだけとは限らないこと(もっと内側からも鳴っている感覚がある)、股関節の構造的な問題もあるかもしれないのでわかりませんが、それでも光が見えたことはとても大きな一歩でした。
当日の帰りの車の中、寝る直前までもとにかく忘れないよう記憶を反芻し、
2日経った今でもまだ姿勢を正す心地よい感覚が残っています。(ついでにいうとお尻を締めるお尻周辺の筋肉痛や、足を上げる時に大腰筋の筋肉痛も残っていますw)
また、気がつくとどうしても無意識で股関節を内旋させてしまう癖があり
、そのため骨盤が前傾し腰が反ってしまう感覚が強かったのですが、魔女トレをしてからは外旋がしやすくなった感覚です。
無理やり力ずくで外旋に持っていこうとしなくても自然に外旋位で安定するように思います。放っておくと元に戻るとは思いますが…
この感覚を失わないよう今日もまた足指の解しから再度確認し、定着するよう、易きに流れぬよう意識を保ちたいと思います。
また、足指を解している時に補足された感覚が個人的にはとても印象的でした。「足指などに触れる時でも常に自分の中心に感覚を持っていながら、
そこから触るイメージ」のような。正確な言葉は再現できませんが…
枝葉だけをみるのではなく、その指先だけに盲目的になるのではなく、常にまず自分の中心に意識の核があって、そこからコントロールするイメージというか…
足先を解すとなると意識が全部足先に持っていかれそうになりますが、そうではなく、まず自分の中心にあるものの意識というか。なんでもそうだなと思いながら、妙にしっくりくる感覚でした。
正直に申しますと、大変失礼なことですが、
西園様はアーティストだからもっと感覚的なセッションになるのかも?と思っておりました。
ですが、確かに感覚的な言葉・説明ということになるのかもしれませんが、
それでもそれらがとても理論的に理解しやすくつながっており「えーっとそれ何のことだろう?」といった感覚的に理解できないということがなく、どの解説も本当にすんなりと入ってくるご指導でした。
解剖学的なアプローチに終始せず、それと矛盾しない西園様の感覚的な解説との両軸があることで理解がより深まり、身体に感覚がしっかりと残るレッスンでした。
その上で西園様のこれまでのツイートを再確認すると、やはりこれまでは全然理解できていなかったのだと思いました。これは本当に実際に参加しないと得られない大切な感覚だと痛感しました。現役で真剣に競技されている方々のお邪魔になるのではと不安でしたが、参加できて本当に良かったです。
幼い頃から真剣にスポーツされたり、競技されている方々がどのように歩んでこられたのかわかりませんが、自分の場合は「運動=体育」でしかなく、残念なことですが質の悪い指導(指導というよりは「こなしているかどうか」だけの管理)の元でしか運動経験がなかったので、大人になって自らスポーツをするようになって初めて身体の使い方や動き方などを考えるようになりました。そうしてみると、自分がしてきた運動が運動と呼べるものだったのかさえ疑問な質の悪い内容だったことを痛感し、けれども私のような人は少なくないと思っています。
最近ようやくいろんなスポーツの現場で科学的・解剖学的に考えられたトレーニングや指導が行われるようになってきた話を聞きますが、まだまだ「昭和」
な練習を繰り返している現場なども少なくないと思います(少年野球の話など聞くと驚くことが…)。
今回教えていただいたような「人としての動きの基本」のようなことが、もっとプロアマ老若男女問わず広まればと願わずにはいられません…
今後、西園様、奥村様のような取り組みに多くの方が触れ、それに触れた方々がまた広がって、多くの人が自らの身体と向き合うことの大切さを学んでいける環境が増えるといいなと切に願います。
私自身、この機会を無駄にせず、自分の身体に向き合い、どう使うのかを日々考えたいと思います。この歳になるまでそんなことを考えずにきたことが残念ですが、そして抗えない加齢もありますが、遅すぎたと思わず、ここからできることを日々積み重ねて少しでも長くスポーツを楽しめるよう精進したいと思います。
そしてまた機会がございましたら参加させていただきたいです。
当方は今回、名古屋からの参戦でしたが、滋賀はもちろん、東海近辺や北陸・京都あたりまでなら迷わず参加したいです。もちろん、他のたくさんの方の可能性を奪わない程度にですが…(私のような一般の主婦より、やはり競技される方こそ優先的に受講されるべき有意義なものだと思いますので…)
また、これは全く感覚的なことでトレーニングとは話が逸れますが、
西園様がその存在で体現されていらっしゃる人としての美しさ・厳しさにとても感銘を受けました。水は低きに、人は易きに流れるもの、そうならぬようと思いながら気がつけば易きに流れ、感受性が鈍くなり、心身ともに姿勢を正すことを忘れそうになりますが、西園様の佇まいからその内外ともに律する美しさを感じ、意識して律し続けることの大切さを思いました。
もちろんそれが続けられるのは己に対する厳しさあってのことで、私のようなものでは足元にも及びませんが、とても良い影響を受けました。
美術展などに行き美しいものに触れると心が洗われるような感覚になりますが、西園様の佇まいを間近で拝見できたことは、それに近い感覚でした。
有意義なトレーニングセッションでありながら、美しい芸術に触れた時のような、とても気持ちの良い感覚が残りました。
最後になりましたが、西園様、奥村様の今後のご活躍を本当に、心からお祈り申し上げます。
この度は貴重なご指導、本当にありがとうございました。
T様、本当にありがとうございました。
もっと勉強し、経験を積み、さらに“この道”を歩んでいきたいと思います。